通信制高校への転入・編入の違いは?時期・単位の引き継ぎ・手続きの流れ

通信制高校への転入と編入の違い、移れる時期、単位の引き継ぎを紹介する記事のアイキャッチ

当サイトは雨ニモマケズ高等学校(設置者: 学校法人幸和学園)の公式サイトの公開情報や文部科学省の資料などをもとに編集部が独自に執筆しています。学費・入学要項・説明会の日程は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。記事内には広告を含みます。

今の高校が合わないと感じて、通信制高校への転入を調べ始めた方も多いはずです。『途中から移って、ちゃんと卒業できるのかな』と不安になりますよね。

結論から言うと、通信制高校への転入は高1でも高3でも検討できます。大事なのは「今どの立場か(在籍中か、退学したか)」と「今までに取れた単位」を先に確かめることです。

この記事を読むと、転入と編入の違い、移れる時期、単位の引き継ぎ、費用、手続きの順番がひと通り分かります。

目次

転入と編入の違いは「今、高校に籍があるかどうか」

通信制高校の入り方は、大きく分けて新入学・転入学・編入学の3つです。似た言葉なので、まずここをはっきりさせておきましょう。

転入は、今の高校に在籍したまま別の高校へ移ることです。編入は、高校をいったん退学した人が、あらためて別の高校に入ることを指します。

入り方対象になる人前の学校との関係単位の扱い
新入学中学校を卒業した人・卒業見込みの人なし1年生の科目から始める
転入学今ほかの高校に在籍している人籍を移す(空白期間を作らない)修得した単位を引き継げることが多い
編入学高校を中途退学した人(学校によっては休学中の人も)籍が切れている修得済みの単位を認定して続きから
新入学・転入学・編入学の対象と単位の扱いを並べて比べた図解

『退学してから考えればいいかな』と思う方もいるかもしれません。ただ、籍があるうちに動けば転入として手続きできるので、選べる時期が広がりやすいんです。

どちらが良い悪いではありません。自分が今どちらに当てはまるかを知っておくと、学校に問い合わせる時の話が早くなります。

編入を選ぶ理由は人それぞれ

編入を考える理由は本当にさまざまです。体調や家庭の事情で一度学校を離れた人もいれば、働きながら高校卒業を目指したい人もいます。

学校側も事情を細かく問うより、「これからどう学びたいか」を聞くところが多いです。理由をうまく説明できなくても、まずは相談してみてください。

通信制高校に転入できる時期は?高1・高2・高3でいつまで間に合う

全日制の高校は4月入学が基本ですよね。一方で、通信制高校には年度の途中でも転入を受け付ける学校があります。

法律の上でも、校長は特別な必要があり教育上支障がない時、学年の途中でも学期の区分に従って入学を許可できるとされています(学校教育法施行規則 第104条第3項)。受け付ける時期は学校ごとに決まっているので、気になる学校の募集要項を見ておきましょう。

先に結論

転入の受付時期は「随時」「毎月」「学期ごと」など学校によって違います。在籍している間に次の学校を決めておくと、空白期間を作らずに移りやすくなります。

高1で転入する場合

高1の途中なら、まだ取れている単位が少ないこともあります。だからこそ、今の年度の科目がどこまで単位になるかを、今の学校で先に聞いておくのが大事です。

『高1の何月までに動けばいいの?』と気になる方も多いですよね。締め切りは学校で違うので、「〇月入学には何日までに書類が必要か」を問い合わせてみてください。

高2で転入する場合

高2で移る人は、1年生で取れた単位を引き継いで続きから学ぶ形になることが多いです。同級生と同じ時期の卒業を目指すなら、残りの単位をどのペースで取るかを計画しておきましょう。

高3で転入・編入する場合

高3の途中でも受け付ける学校はあります。ただ、卒業に必要な単位が残り少ない時期ほど、年度内に取り切れるかどうかの計算が大事になってきます。

卒業時期も、学期の区分に従って学年の途中で卒業を認めることができると規則で定められています(学校教育法施行規則 第104条第3項)。秋の卒業があるかどうかは学校ごとに違うので、10月入学や後期からの転入を考えている方は、卒業時期とあわせて確認してみてください。

単位の引き継ぎはどうなる?学年途中で移る時の考え方

転入でとくに気になるのが単位の話ですよね。ここが分かると、卒業までの道のりがぐっと見えやすくなります。

高校の卒業には、74単位以上の修得が必要です(学校教育法施行規則 第96条・高等学校学習指導要領)。通信制の課程の修業年限は3年以上と定められています(学校教育法 第56条)。

卒業の条件中身出典
単位74単位以上を修得する学校教育法施行規則 第96条
在籍期間通信制の課程は3年以上学校教育法 第56条
特別活動ホームルーム活動を含めて卒業までに30単位時間以上高等学校学習指導要領

出典: 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」(学校教育法・同施行規則の抄録を含む)

「取れた単位」と「途中の科目」は分けて考える

前の学校ですでに修得した単位は、転入先で引き継げることが多いです。一方で、学年の途中で移る時は、その年度に履修中だった科目の扱いが学校ごとに変わります。

例えば、1年生の科目を全部取り終えてから2年生の途中で移る場合を考えてみてください。1年生の単位は引き継げても、2年生の科目は転入先でどう扱うかを相談して決めることになります。

今の学校で確認しておくこと
  • これまでに修得した単位の科目名と数を聞いておく
  • 今の年度の科目が、移る時点でどう扱われるかを聞いておく
  • 欠席や未提出の課題があれば、今のうちに状況を確かめる
  • 単位修得証明書などの書類をいつ出してもらえるか聞いておく

通信制は単位制の学校が多い

通信制高校は、学年ではなく単位を積み上げて卒業を目指す「単位制」の学校が多いです。学年ごとの進級が無い分、前の学校で取れた単位を足し算しやすいんです。

レポートやスクーリングで単位を取る仕組みは、通信制高校のスクーリング・レポート・単位の仕組みで詳しく紹介しています。

転入・編入にかかる費用の考え方

『転入すると、お金はどれくらいかかるんだろう』と心配になりますよね。結論から言うと、学費は学校の種類と通い方で大きく変わるので、総額の目安を一つの数字で言うのは難しいんです。

費用は主に、授業料・入学金・施設費や教材費、それにサポート校を一緒に使う場合はその費用で決まります。公立か私立か、通学の日数が多いか少ないかでも変わってきます。

費用の種類考え方就学支援金の対象
授業料単位ごと・月ごと・年ごとなど学校で決め方が違う対象(上限あり)
入学金・入学時の費用転入でもかかるかは学校で違う対象外
施設費・教材費・教科書代履修する科目や通い方で変わる対象外
サポート校の費用併用する場合だけ別にかかる対象外

就学支援金は2026年4月から所得制限なし

高等学校等就学支援金は、2026年4月施行の新制度で所得制限がなくなりました。私立の通信制の上限は年337,200円(月28,100円・単位制の授業料なら1単位13,668円)です。

公立の通信制は月520円・1単位336円が上限です。通信制では年間30単位・通算74単位までが対象で、支給期間は48月とされています。

出典: 文部科学省「高等学校等就学支援金・新制度の概要」

転学した時の就学支援金

就学支援金には支給期間や単位数の上限があるため、前の高校で受け取っていた期間がどう扱われるかが関わってきます。転入先が決まったら、学校と都道府県の案内で手続きを確認しておきましょう。

就学支援金は授業料だけが対象です。入学金や教材費などは別に用意する必要があるので、見積もりは費目ごとに出してもらうと安心です。

学費の仕組みをもっと詳しく知りたい方は、通信制高校の学費と就学支援金の仕組みもあわせて読んでみてください。

転入の手続きと流れ

転入の手続きは、今の学校と転入先の学校の両方が関わります。順番を知っておくだけで、ずいぶん気持ちが楽になりますよ。

転学する時は、今の学校の校長が在学証明書などの書類を転学先の校長に送り、転学先の校長が教育上支障がなければ転学を許可する、と定められています(学校教育法施行規則 第92条)。

転入までの流れ(一般的な例)
  1. 資料請求や説明会・個別相談で、転入を受け付けている時期と条件を聞く
  2. 今の学校の担任に、転入を考えていることと取れた単位を相談する
  3. 転入先に出願し、書類選考や面接を受ける
  4. 合格したら入学手続きをして、今の学校で転学の手続きを進める
  5. 転入先で履修する科目を決めて、学習を始める
通信制高校への転入で、相談から学習開始までの流れを順番に示した図解

『今の担任に言い出しにくい』という方もいますよね。ただ、在籍校からの書類が必要になるので、どこかのタイミングで相談することになります。

保護者が先に学校へ連絡して、面談の時間を取ってもらう形でも大丈夫です。伝え方に迷ったら、転入先の個別相談で聞いてみるのも一つの方法です。

編入の場合に用意するもの

編入は籍がすでに切れているので、前の学校に単位修得証明書などを出してもらう手続きが中心になります。退学してから時間がたっていても、問い合わせれば出してもらえることが多いです。

面接で転入の理由を聞かれたら

転入や編入の面接では、移りたい理由を聞かれることがあります。『うまく説明できなかったらどうしよう』と身構えてしまいますよね。

実は、理由を立派に話せるかより、「これからどう学びたいか」を自分の言葉で話せるかの方が大事なんです。例えば「自分のペースで単位を取りたい」「好きなことに使う時間がほしい」といった一言でも十分伝わります。

面接で聞かれやすいことや当日の流れは、通信制高校の入試・面接でまとめています。

住んでいる地域から通える学校の探し方

通信制高校には、住んでいる都道府県だけから生徒を受け入れる「狭域通信制」と、全国から受け入れる「広域通信制」があります。広島など地方に住んでいて近くに選択肢が少ないと感じる方は、広域通信制も候補に入れてみてください。

ただ、広域通信制でもスクーリングの会場は決まっています。会場までの移動にかかる時間や交通費まで含めて、通えるかどうかを考えておくと安心です。

確かめたいこと見るポイント
通学の場所本校・キャンパス・学習センターがどこにあるか
スクーリング会場はどこで、年に何日くらい行くのか
相談のしかたオンラインや電話で担任に相談できるか
移動の負担交通費や宿泊が必要になるか

地域ごとの選び方は大阪・東京・京都・広島で通信制高校を選ぶポイントでも紹介しています。

通信制高校への転入で後悔する?相談サイトで目立つ声

転入を決める前に、「後悔した」という声が気になる方も多いはずです。知恵袋のような相談サイトや口コミを見ていくと、次のような声が目立ちます。

  • 自分でレポートを進めるのが思ったより大変だった
  • 学校に行く日が少なくて、人と話す機会が減った
  • 移る時期を考えずに動いて、卒業が遅れた
  • 学費が想像していたより高くなった

どれも、学校そのものが悪いというより、自分に合う学び方を確かめないまま選んでしまったケースが多いんです。裏を返せば、事前に確かめる項目が分かっていれば防ぎやすいとも言えます。

転入で後悔しないためのチェック
  • レポートの量と、つまずいた時に相談できる先を聞いておく
  • 通学の日数と、通える場所(キャンパスや学習センター)を確かめる
  • 卒業予定の時期を、今の単位をもとに計算してもらう
  • 授業料以外にかかる費用を費目ごとに出してもらう
  • 説明会や個別相談で、雰囲気が自分に合うか見ておく

学校の選び方全体を比べたい時は、通信制高校の選び方も参考になります。

転入してよかったという声もある

一方で、「自分のペースで学べるようになって気持ちが楽になった」「好きなことに時間を使えるようになった」という声も多く見かけます。合う学校を選べれば、転入は前向きな選び直しになるんです。

保護者が一緒に確かめておきたいこと

転入は本人だけでなく、家族の生活にも関わる選択ですよね。『親としてどこまで口を出していいのか』と迷う方も多いはずです。

まずは本人の気持ちを聞いたうえで、お金と手続きの部分を保護者が引き受けると、話が進みやすくなります。説明会には本人と一緒に参加して、同じ説明を聞いておくのがおすすめです。

  • 学費の払い方と、就学支援金の手続きの流れを聞く
  • 担任や学校からの連絡がどう届くかを確かめる
  • 本人がつまずいた時の相談先を一緒に確認する

具体例として雨ニモマケズ高等学校の場合

ここでは転入・編入の受け入れ方の一例として、雨ニモマケズ高等学校の公式情報を紹介します。2027年4月1日開校予定の広域通信制高校で、広島県の設置認可を受けた私立の学校です。

開校前のため、在校生の声や進学の実績はまだありません。ここでは公式サイトに書かれている入学の仕組みだけをまとめます。

項目公式サイトの記載(2026年10月時点)
転入学の対象今ほかの高校に在籍している人。修得した単位は引き継げる
編入学の対象高校を中途退学した人・休学中の人。修得済みの単位を認定
出願期間随時受付。毎月1日入学が可能(前月25日までに書類提出・間に合わない場合は相談)
選考書類選考と面接(オンライン・対面から選べる)
検定料10,000円
学費月額50,000円から就学支援金を引いた実質負担が月々21,900円(公式表記「21,900円〜」)
入学納入金年払い60,000円・月払い5,000円(一括払いは公式ページ内で160,000円・180,000円と表記が異なるため説明会・資料で確認)

学び方は「オンライン授業と対面授業」「スクーリングとレポート学習」を組み合わせる形で、スクーリングは年に2回程度、東京・大阪・広島の主要キャンパスで行うと案内されています。キャンパスが近くになくても入学でき、全国47都道府県と海外から生徒になれるとされています。

『毎月入学できるなら、今すぐ動いた方がいい?』と思う方もいるかもしれません。まずは今の学校で取れた単位を確かめてから、説明会や個別相談(LINEでも予約可)で卒業までの見通しを聞くのがおすすめです。

詳しい手続きは雨ニモマケズ高等学校の入学方法、学校全体の特徴は雨ニモマケズ高等学校とはで紹介しています。学費や日程は変わることがあるので、最新は公式サイトで確かめてみてください。

雨ニモマケズ高等学校

まずは資料請求で、学び方と学費を家族で確かめる

通信制高校は、学び方・通い方・学費の組み合わせで合う合わないが決まります。雨ニモマケズ高等学校は2027年4月開校予定の広域通信制高校で、学校案内パンフレットを無料で取り寄せられます。説明会や個別相談(LINEでも可)で、学び方や手続きを詳しく聞くこともできます。

無料資料請求雨ニモマケズ高等学校の資料請求を見てみる

(雨ニモマケズ高等学校の公式サイトに移動します)

よくある質問

通信制高校の転入と編入はどう違いますか?

転入は今の高校に在籍したまま移ること、編入は高校を退学した人があらためて入ることです。どちらも、それまでに修得した単位を引き継いだり認定してもらえたりする学校が多いです。

高1の途中でも通信制高校に転入できますか?

年度の途中でも転入を受け付ける通信制高校はあります。受付の時期や締め切りは学校ごとに違うので、募集要項や個別相談で確認してみてください。

学年の途中で移ると、その年の単位はどうなりますか?

すでに修得した単位は引き継げることが多いですが、履修中だった科目の扱いは学校によって変わります。今の学校と転入先の両方で、移る時点の扱いを聞いておくと安心です。

転入でも就学支援金は使えますか?

就学支援金は通信制高校の授業料も対象です。支給期間や単位数に上限があるため、前の学校での受給状況を伝えて、転入先と都道府県の案内で手続きを確かめておきましょう。

高3からの転入で卒業は間に合いますか?

残りの単位数と、転入先で年度内に取れる単位数しだいです。卒業予定の時期を、取れている単位をもとに転入先で計算してもらうのが確かな方法です。

まとめ

この記事の要点
  • 転入は在籍中に移ること、編入は退学後に入り直すこと
  • 通信制高校には年度の途中でも転入を受け付ける学校がある
  • 卒業には74単位以上・3年以上の在籍・特別活動30単位時間以上が必要
  • 取れた単位と履修中の科目の扱いは、今の学校と転入先の両方で確かめる
  • 費用は授業料以外も費目ごとに見積もり、就学支援金の手続きも確認する

転入は、自分に合う学び方へ選び直すための手段です。気になる学校が見つかったら、説明会や個別相談で卒業までの見通しを聞いてみてください。

通信制高校えらび

通信制高校えらび 編集部

通信制高校の選び方や学費・就学支援金の仕組み、転入・編入の手続き、スクーリングやレポートの学び方と、雨ニモマケズ高等学校の学費・キャンパス・入学方法を、公式情報と公的資料をもとに整理している案内サイトです。 公式サイト

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