通信制高校のスクーリング・レポート・単位の仕組み|卒業までの学び方

通信制高校のスクーリングとレポート、単位の仕組みを紹介する記事のアイキャッチ

当サイトは雨ニモマケズ高等学校(設置者: 学校法人幸和学園)の公式サイトの公開情報や文部科学省の資料などをもとに編集部が独自に執筆しています。学費・入学要項・説明会の日程は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。記事内には広告を含みます。

通信制高校を調べていると、スクーリングやレポートという言葉がよく出てきますよね。『毎日学校に行かないなら、どうやって勉強するの?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、通信制高校の単位は「レポート」「スクーリング」「試験」の3つを組み合わせて取ります。この3つの中身と量が分かると、自分に続けられそうかがぐっと判断しやすくなります。

この記事では、文部科学省の基準をもとに、スクーリングとレポートの仕組みと卒業までの単位の取り方を紹介します。

目次

通信制高校の単位はどうやって取る?3つの柱

全日制の高校は、毎日授業に出てテストを受けて単位を取りますよね。通信制高校は、家で学ぶことを中心にした別の仕組みで単位を取っていきます。

文部科学省の資料では、通信制の課程は「添削指導」「面接指導」「試験」の方法で教育を行うと説明されています。ふだんの言葉に直すと、レポート・スクーリング・単位認定試験のことです。

呼び方制度上の名前やること
レポート添削指導課題を提出して、先生に添削して返してもらう
スクーリング面接指導学校やキャンパスで先生から直接教わる
単位認定試験試験レポートとスクーリングをふまえて学習状況を評価する
通信制高校で単位を取るためのレポート・スクーリング・試験の3つの関係を示した図解

出典: 文部科学省「通信制高等学校の在り方に関する調査研究協力者会議」資料

ここが大事なところです。3つのうちどれか1つだけでは単位にならず、科目ごとに決められたレポートとスクーリングをこなしたうえで試験を受ける流れが基本なんです。

これに加えて、テレビやインターネットなどの多様なメディアを使った学習を取り入れることも認められています。オンライン授業や動画学習は、この仕組みの中に入っています。

スクーリングとは?日数・回数・何時間くらい行くのか

スクーリングは、学校に行って先生から直接教わる時間のことです。『通信制なのに学校に行くの?』と意外に感じる方もいるかもしれませんね。

スクーリングで必要な時間は、科目ごとに1単位あたりの標準が決められています。1単位時間は50分として計算します。

教科・科目レポート(1単位あたり)スクーリング(1単位あたり)
国語・地理歴史・公民・数学3回1単位時間
理科3回4単位時間
体育1回5単位時間
保健3回1単位時間
芸術・外国語3回4単位時間
家庭・情報・専門教科2〜3回2〜8単位時間

出典: 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」第1章 総則 第2款5

例えば、標準どおりなら2単位の数学はスクーリングが2単位時間、2単位の理科は8単位時間です。体育や理科、外国語のように、実際に体を動かしたり実験したりする科目ほど時間が多くなっています。

スクーリングなしの通信制高校はある?

『スクーリングなしで卒業できたら楽なのに』と思う方もいますよね。ただ、面接指導は卒業に必要な仕組みに入っているので、まったくゼロにはできません。

その代わり、メディアを使った学習を計画的に取り入れた場合は、面接指導の時間数のうち10分の6以内を免除できるとされています。特に必要がある時は、複数のメディアを使って合わせて10分の8以内まで免除できます。

先に結論

スクーリングは少なくすることはできても、なしにはできません。オンラインのみに見えるコースでも、どこかで学校に行く日があるので、日数と会場を先に確かめておきましょう。

スクーリングの日数や回数は学校で大きく違う

スクーリングの日数は、履修する科目の数と、学校がメディア学習をどこまで取り入れているかで変わります。同じ通信制高校でも、週に何日も通うコースもあれば、年に数日のコースもあるんです。

形もさまざまです。決まった曜日に通う形、数日間まとめて受ける集中型、宿泊して受ける形などがあります。宿泊なしで受けたい方は、会場と日程の組み方を説明会で聞いてみてください。

スクーリング1日はどんな感じ?何時間くらい?

スクーリングの1日は、全日制の授業と同じように時間割に沿って進むことが多いです。1単位時間は50分なので、1日に受ける時間数しだいで、午前だけで終わる日もあれば夕方までの日もあります。

内容は、レポートで学んだところの解説や、実験・実技、グループでの話し合いなどです。『ずっと座って話を聞くだけ?』と思うかもしれませんが、体育や理科のように体を動かす科目もあるんです。

持ち物や服装の決まりも学校ごとに違います。初めての時は、何を持っていけばいいかを事前に確かめておくと落ち着いて過ごせますよ。

レポートとは?どんな感じで、量や提出方法は

レポートと聞くと、大学の論文のようなものを想像するかもしれませんね。実際には、教科書を読みながら答えを書き込んでいく問題集やワークのようなものが多いです。

量の目安は、先ほどの表のとおり1単位あたりの回数で決まっています。国語や数学なら1単位につき3回が標準なので、2単位の科目なら年に6回ほど提出することになります。

レポートのいいところ
  • 自分の時間に進められる
  • 教科書を見ながら取り組める
  • 先生の添削で分からないところが分かる
気をつけたいところ
  • 締め切りまでに自分で進める必要がある
  • ため込むと後で大変になる
  • 分からない時に聞く相手を見つけておく必要がある

レポートの例:どんな問題が出る?

レポートの中身は科目によって違います。例えば国語なら教科書の文章を読んで語句の意味や筆者の考えを答える問題、数学なら例題をまねて計算問題を解く問題、といった形がよくあります。

記述式の問題もありますが、多くは教科書や学習用の動画を見ながら答えを探せるように作られています。分からない問題が出てきたら、空欄のままにせず質問できる仕組みがあるかを確かめておきましょう。

提出方法は郵送やWebが中心

提出方法は学校によって違います。紙に書いて郵送する学校もあれば、パソコンやスマートフォンから送る学校もあります。

『字を書くのが苦手』『家にパソコンがない』という方は、提出方法と必要な機器を先に聞いておくと安心です。

レポートが間に合わない時は早めに相談

レポートには科目ごとの締め切りがあります。体調や予定が崩れて間に合わなそうな時は、ため込む前に担任や学習センターに相談してみてください。

締め切りを過ぎると、その科目の試験を受けられなくなる場合もあります。早めに声をかければ、進め方を一緒に考えてもらえることが多いですよ。

オンラインのみ・オンラインコースの通信制高校はどう違う?

最近は、オンライン授業やオンラインコースを用意する通信制高校が増えています。『家から出ずに全部オンラインで済むなら、それがいい』と感じる方もいるはずです。

ただ、ここまで見てきたとおり、スクーリングは時間を減らせてもゼロにはできません。オンラインコースは「メディア学習の割合が大きいコース」と考えると分かりやすいです。

比べるところオンライン中心のコース通学型のコース
ふだんの学び方動画や配信の授業を家で受けるキャンパスに通って授業を受ける
スクーリング決められた日だけ会場に行く通学の中で受けることが多い
生活リズム自分で作る必要がある通う日が目安になる
人との関わりオンラインの交流が中心直接話す機会が多い

どちらが良い悪いではありません。自分の生活リズムや、人との関わり方の好みに合う方を選ぶのが大事です。コースを途中で変えられるかどうかも、聞いておくと安心ですよ。

単位認定試験はいつ?難易度はどのくらい

単位認定試験は、レポートとスクーリングを終えた科目について受ける試験です。前期・後期の終わりなど、学期の区切りに行う学校が多いです。

難易度については、レポートの内容から出題されることが多いと言われます。レポートにきちんと取り組んでいれば、極端に難しいと感じることは少ないはずです。

ただ、出題範囲や合格の基準、受け直しができるかどうかは学校ごとに違います。説明会では「試験の時期」と「受け直しの仕組み」をあわせて聞いておきましょう。

試験までにやっておきたいこと

試験の前に特別な勉強をたくさんする、というより、返ってきたレポートを見直すのが近道です。先生の添削で直されたところは、そのまま試験で問われやすいところでもあるんです。

  • 返ってきたレポートの赤字を読み直す
  • 間違えた問題をもう一度解いてみる
  • スクーリングで先生が強調していたところを確かめる
  • 試験の日程と会場を早めに確認しておく

『テストは苦手で…』という方も、レポートの見直しを中心にすれば、何をすればいいかが見えやすくなりますよ。

単位を落とすとどうなる?卒業までの単位の取り方

『もし単位を落としたら留年するの?』と心配になりますよね。通信制高校は単位を積み上げて卒業を目指す単位制の学校が多く、学年ごとの留年という考え方とは少し違います。

単位を落とした科目は、翌年度などにあらためて履修して取り直すのが一般的です。その分、卒業までに必要な単位がそろう時期が後ろにずれることがあります。

卒業に必要な3つの条件

通信制高校を卒業するために必要な単位数・在籍期間・特別活動の3つの条件をまとめた図解

高校の卒業には、74単位以上の修得が必要です(学校教育法施行規則 第96条)。通信制の課程の修業年限は3年以上で(学校教育法 第56条)、特別活動はホームルーム活動を含めて卒業までに30単位時間以上とされています。

卒業までの単位の取り方
  1. 年度の初めに、その年に履修する科目を決める
  2. 科目ごとにレポートを締め切りまでに出す
  3. 決められた時間のスクーリングに出る
  4. 単位認定試験を受けて単位を修得する
  5. 74単位以上と3年以上の在籍、特別活動の条件がそろったら卒業

単位制と学年制の違い

学年制の学校では、その学年の科目を取れないと次の学年に進めません。一方、単位制の学校では学年の区切りがなく、取れた単位がそのまま積み上がっていきます。

そのため、ある科目を落としても、ほかの科目で取れた単位は無駄になりません。自分のペースで学びたい人にとっては、気持ちの面でも続けやすい仕組みなんです。

3年で卒業を目指すなら、1年あたり25単位前後を取っていくイメージです。一度にたくさん取るより、無理なく続けられる量を担任と相談して決めるのがおすすめです。

転入や編入で前の学校の単位がある方は、通信制高校への転入・編入と単位の引き継ぎもあわせて読んでみてください。

スクーリングが怖い・不安という声と向き合い方

スクーリングが近づくと緊張する、という方は少なくありません。知恵袋のような相談サイトや口コミを見ていくと、次のような声が目立ちます。

  • 知らない人ばかりの教室に入るのが不安
  • 久しぶりに学校に行くので、うまく過ごせるか心配
  • レポートが遅れていて、スクーリングに行きにくい
  • 会場が遠くて、移動や交通費が負担になる

一方で、「行ってみたら思っていたより落ち着いた雰囲気だった」「同じように緊張している人が多くて安心した」という声もよく見かけます。

不安の中身が分かれば、学校選びの段階で確かめられることも多いんです。

スクーリングが不安な時に確かめること
  • 少人数で受けられるか、席や過ごし方に配慮があるか聞いておく
  • オンラインで受けられる部分がどれくらいあるか確かめる
  • 会場までの移動時間と交通費を計算しておく
  • 集中型や分散型など、日程の組み方を選べるか聞いておく
  • 事前に見学やオープンスクールで雰囲気を見ておく

初めてのスクーリングを乗り切るコツ

初めての日は、誰でも緊張するものです。少し早めに会場に着いて、場所やトイレを確かめておくだけでも気持ちが落ち着きます。

『話しかけられたらどうしよう』と心配な方もいますよね。無理に誰かと仲良くしなくても大丈夫です。まずは授業を受けて帰ってくることを目標にして、慣れてきたら少しずつ周りと話してみてください。

学校生活の人間関係が気になる方は、通信制高校で友達はできる?も参考にしてみてください。

具体例として雨ニモマケズ高等学校の場合

ここでは学び方の一例として、2027年4月1日開校予定の雨ニモマケズ高等学校の公式情報を紹介します。広島県の設置認可を受けた私立の広域通信制高校です。

開校前のため、在校生の声や実際の時間割はまだありません。公式サイトに書かれている学び方をまとめます。

項目公式サイトの記載(2026年10月時点)
学び方「オンライン授業と対面授業」「スクーリングとレポート学習」を組み合わせて選べる
スクーリング年に2回程度、主要キャンパス(東京・大阪・広島)で実施
スクーリングの受け方予約システムで「定期的に受けるスタイル」と「集中型(履修科目による)」を選べる
レポート学習自分のペースで課題に取り組み、各地域の学習センターでサポートや進路相談
登校月曜〜金曜、好きな時間に登校・下校できる
体験学習全国の体験学習エリアで、希望者がその土地ならではの活動に参加できる

具体的な時間割や年間スケジュール、宿泊の有無、卒業に必要な単位の内訳は、公式サイトには書かれていません。気になる方は説明会や個別相談で聞いてみてください。

学費は月額50,000円で、就学支援金を引いた実質負担が月々21,900円と案内されています(公式表記「21,900円〜」)。学び方の詳しい中身は雨ニモマケズ高等学校の学び方、学校全体の特徴は雨ニモマケズ高等学校とはでまとめています。

雨ニモマケズ高等学校

まずは資料請求で、学び方と学費を家族で確かめる

通信制高校は、学び方・通い方・学費の組み合わせで合う合わないが決まります。雨ニモマケズ高等学校は2027年4月開校予定の広域通信制高校で、学校案内パンフレットを無料で取り寄せられます。説明会や個別相談(LINEでも可)で、学び方や手続きを詳しく聞くこともできます。

無料資料請求雨ニモマケズ高等学校の資料請求を見てみる

(雨ニモマケズ高等学校の公式サイトに移動します)

よくある質問

通信制高校のスクーリングはどのくらい行きますか?

履修する科目と、学校がメディア学習をどれだけ取り入れているかで変わります。週に何日も通う形から年に数日の形まで幅があるので、説明会で日数と会場を確かめてみてください。

スクーリングなしで卒業できる通信制高校はありますか?

面接指導は卒業に必要な仕組みなので、まったくゼロにはできません。メディアを使った学習で時間の一部を免除できるため、少ない日数で済む学校はあります。

レポートはどれくらいの量ですか?

文部科学省の標準では、国語や数学なら1単位につき3回です。2単位の科目なら年に6回ほどが目安で、問題集のような形式が多いです。

単位を落とすと卒業できなくなりますか?

落とした科目は翌年度などに取り直すのが一般的です。卒業の時期が後ろにずれることはありますが、担任と相談しながら計画を立て直せます。

単位認定試験はいつありますか?

前期・後期の終わりなど、学期の区切りに行う学校が多いです。時期や受け直しの仕組みは学校ごとに違うので、入学前に聞いておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 単位はレポート・スクーリング・単位認定試験の3つで取る
  • レポートの回数とスクーリングの時間は科目ごとに標準が決まっている
  • メディア学習でスクーリングの時間は減らせるが、ゼロにはできない
  • 卒業には74単位以上・3年以上の在籍・特別活動30単位時間以上が必要
  • 単位を落としても、翌年度などに取り直して計画を立て直せる

通信制高校の学び方は、学校ごとの差が大きいところです。気になる学校があったら、説明会や個別相談でスクーリングの日数とレポートの進め方を聞いてみてください。

通信制高校えらび

通信制高校えらび 編集部

通信制高校の選び方や学費・就学支援金の仕組み、転入・編入の手続き、スクーリングやレポートの学び方と、雨ニモマケズ高等学校の学費・キャンパス・入学方法を、公式情報と公的資料をもとに整理している案内サイトです。 公式サイト

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